第4回理論免疫学ワークショップ 後援報告
学術集会名 | 第4回理論免疫学ワークショップ |
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会期 | 2020年1月10日13時〜 1月11日16時 |
場所 | Hotel芙蓉倶楽部(〒874-0831 大分県別府市堀田7−1) |
主催 | 九州大学大学院システム生物科学府 |
後援 | 文科省新学術領域研究「細胞ダイバース」他 |
オーガナイザー | 岩波翔也(九州大学) |
ウェブサイト | https://workshop.theoreticalimmunology.jp |
理論免疫学ワークショップは、理論研究者と実証研究者の双方の最先端の研究を共有し、実験・理論双方の最新技術が融合するような研究の創出への貢献することを目的として、毎年開催し、今回で4回目となった(図1)。細胞ダイバース領域からも公益財団法人がん研究会の片山量平先生、九州大学の岩見らが参加した。実証研究では、細胞の多様性をとらえる上で重要な細胞バーコードを用いたトレーシング技術や、細胞の多様性が関連する疾患の発症機構、薬剤耐性などの話題が紹介された。理論研究では、データ駆動型・モデル駆動型の数理研究が紹介され、シングルセル解析、次世代シークエンス解析から得られるデータの解析手法についても議論がなされた。
1泊2日の合宿形式での開催で、講演者18名、参加者17名の合計35名が参加し、過去最多の参加者数となった(図2)。初日のワークショップ終了後も深夜まで参加者同士での議論が大いに盛り上がり、異分野の研究者らが交流した。理論免疫学ワークショップのように、免疫学・分子生物学・医学に関わる研究を第一線で行なっている理論研究者と実証研究者が一堂に会する機会は希少であり、細胞ダイバース領域の中での実験科学と数理科学が有機的に融合した研究を創出する上でも、有意義な研究集会となった。本研究集会の成果は細胞ダイバース領域に還元されることが期待できる。免疫学研究の動向及び参加者のニーズに合わせながら、引き続き研究集会を開催していきたい。
(文責:岩波翔也・岩見真吾)